学術集会

第8回関東HLA研究会学術集会(2025年度)のご案内

ご挨拶

第8回学術集会担当幹事:高橋 大輔(日本赤十字社血液事業本部 中央血液研究所)

 「関東HLA研究会」は、2016年に故・猪子英俊先生を代表世話人として設立され、これまでに7回の学術集会を開催してまいりました。設立当初から、HLAに関連する研究成果や医療現場での応用を深めるための重要な集まりとして、多くの研究者、臨床医、技術者の皆様にご参加いただき、活発な議論を交わしてきました。このたび、「第8回関東HLA研究会学術集会」を下記の日時にて開催させていただくことになりました。
 HLAは移植や輸血医療にとどまらず、疾患感受性や人類遺伝学の研究に多大な貢献をしてきました。近年では、NGS-HLAタイピングやエプレット解析といった、より精緻な解析技術が臨床的意義の解明に寄与しており、今後ますますの発展が期待されます。このような状況を踏まえ、第8回学術集会では、各分野でご活躍の先生方をお招きし、若手の方々にも興味を持っていただけるプログラムを企画いたしました。
 教育講演では、ベーチェット病の病態解明や治療法の開発において高名な横浜市立大学の水木信久先生にご講演を賜ります。シンポジウムでは、「エプレット解析の臨床応用」をテーマに、臓器移植分野、造血移植分野、輸血分野でご活躍されている先生をお迎えし、エプレット解析の有用性についてご講演いただきます。また、ワークショップでは、日常の検査において発生し得るトラブルやその対応方法について、ケーススタディを交えてご紹介いたします。さらに、特別講演では、腎移植の成績向上に向けたHLA抗体検査の有用性について、第34回組織適合性学会大会の大会長をお務めになる三重大学の西川晃平先生にご講演を賜ります。
 2026年には19th IHIWSが沼津市で開催される予定であり、MHC研究のさらなる発展が期待されます。この機会に、若手からベテランまで多くの方々にご参加いただき、MHCに対する関心を深め、研究のみならず、臨床におけるHLAの重要性についても活発なディスカッションを行える学術集会となるよう、鋭意準備を進めております。演題の募集を以下の要項にて行いますので、特に若手の方々からの積極的なご応募を心よりお待ちしております。

開催概要
 担当幹事: 高橋 大輔(日本赤十字社血液事業本部 中央血液研究所)
 会  期: 2025年5月17日(土曜日)12:40~17:30
 会  場: 東京大学医科学研究所1号館・講堂(東京都港区白金台4丁目6-1)(予定)
 開催方法: ハイブリッド開催(予定)
 参 加 費: 正会員 2,000円、 学生会員 1,000円、 幹事 3,000円
 ※当日の参加費納入で1年間の研究会活動への参加が可能です。

学術集会プログラム(案)
【教育講演】                          
  座長:椎名 隆(東海大学医学部基礎医学系分子生命科学領域)
  ベーチェット病の病態とゲノム研究
   水木 信久(横浜市立大学医学部眼科学講座)

【一般演題】
  座長:東 史啓(日本赤十字社血液事業本部)
  (4-5演題予定)

【HLAワークショップ(IHIW19)の案内】
  IHIW19の進捗状況 
   椎名 隆(東海大学医学部基礎医学系分子生命科学領域)

【シンポジウム】「エプレット解析の臨床応用」
  座長:鬼塚 真仁(東海大学血液腫瘍内科)
  1. 臓器移植分野 
    尾本 和也(ときわ会 余丁町クリニック) 
  2. (仮) 造血移植分野 
    未定
  3. 輸血分野 
    宮城 徹(日本赤十字社関東甲信越ブロック血液センター)

【ワークショップ】「こんな時どうする?」 
  座長:杉本 達哉(東海大学医学部付属病院)
  1. 造血移植・輸血分野 ~抗体検出のLimitation~ 
    中野 学(日本赤十字社北海道ブロック血液センター)
  2. 臓器移植分野 ~仮想クロスマッチの今後と課題~ 
    石塚 敏(東京女子医大)

【特別講演】
  座長:湯沢 賢治(国立病院機構水戸医療センター)
  臓器移植 ~腎移植の成績向上に向けたHLA抗体検査の有用性~
   西川 晃平(三重大学大学院医学系研究科 腎泌尿器外科

一般演題の募集
 一般演題を募集しますので、積極的なご応募をお待ちしております。
 ご希望の方は、添付しました演題応募テンプレートを用いてご応募ください
 (赤色の部分をクリックしますとワードファイルをダウンロードできます。

 作成要項:演題応募テンプレートを用いて演題名、演者、所属の順に記載し、600字以内で抄録をご作成ください。
 応募方法:抄録を添付して、d-takahashi@jrc.or.jp(高橋 大輔、日本赤十字社)までご送付ください。
      なお、件名を「関東HLA研究会演題応募」とし、本文にご氏名・ご所属・ご住所・TEL・メールアドレスをご記載ください。
 締切日時:2025年4月30日(水曜日)12時
 発表時間:口演7分間、質疑3分間を予定しています。
 連 絡 先 :第8回関東HLA研究会 学術集会事務局
      日本赤十字社血液事業本部 中央血液研究所
      高橋 大輔 E-mail:d-takahashi@jrc.or.jp